査定道具の説明
ルーペ
ルーペは皆さんも名前は聞いた事があると思います。
こちらは金、貴金属、宝石以外にもブランド品の鑑定などにも使います。
金、プラチナ、貴金属、宝石に関しては、主に金の刻印や傷の具合等を見たりします。
ただし、偽物でも刻印を入れてる場合もございますので、その後また別の作業で真贋を判定します。
ブランド品に関しては、最近のコピー品はかなり精巧にできているので、細かい点はルーペを使用して真贋を判定します。
詳しい内容は企業秘密になるので言えないのですが、例えば縫い目、ロゴ、素材、など色々な箇所をチェックしていきます。
ブランド品はお札のように本当に細かく細工を施しているので、細かい点はルーペで拡大して、その違いを見ています。
磁石
普通より協力な磁石です。これは金やプラチナが磁石に反応しないからです。
ネックレスなどの留め具などには、金・プラチナ以外の金属を使用している事もあるので、その部分に対しては反応することも多いです。
しかし、気をつけていただきたいのですが、磁石にくっつくからといって、必ずしも金やプラチナではないと決めつけない事です。
場合によっては金やプラチナを使用していることもございますので、気になった方はぜひドロッグスへお持ち下さい。
デジタルはかり
これはデジタルのはかりになります。
こちらので道具で小数点単位で計測いたします。
また、これに乗りきらない場合には大きな比重計を使用します。
比重計
これは物の比重を計る機械になります。
金属の純度がわからなかった場合に使用します。
例えば金の純度を判らないものを計り16.53の数字が表記されたとします。
これに対してK20の比重値は16.03から17.11になるので、この金はK20と判断できるということになります。
ダイヤモンドテスター
これはダイヤモンドの真贋をみるための機械になります。
ダイヤモンドにも偽物が出回っており、その偽物は見た目では判断することが難しいです。
そこでこのダイヤモンドテスターを使用して、真贋の判断をします。
しかし、物が良くないダイヤモンドテスターだと偽物も本物と判断することもあるので、注意が必要です。
ブラックライト
これはペン型のブラックライトになります。
ダイヤモンドの品質を守る際に使用します。
ブラックライトを当ててその蛍光性を調べて、品質を判断します。
また、パスポートと同じように、偽造防止のため保証書などに細工をしている物もあります。
その保証書にブラックライトをあて、保証書の真贋を判断することもあります。
ピンセット
宝石を取り扱う際に使用します。
これはどのピンセットを使ってもいいわけではなく、物によっては色が付くものがあるので使い分けが必要になることもあります。
試金石と硝酸
試金石と硝酸はセットで使用します。
金とプラチナの特性で、硝酸に溶けない性質があります。
これを利用して、金とプラチナの判断をします。
簡単に説明すると、まず金をこの試金石でこすります。
そこに金の条痕ができるので、硝酸を垂らして金が溶けるか溶けないか判断します。
こうして、金、プラチナの判断をします。
金の純度が低い場合には溶けてしまう場合もあります。
また、この作業は試金石で削るため傷が付いてしまいます。
なので、必ず買い取る事を了承した、お客さまにしかこの作業はいたしません。
もし確認もせずにこの作業を行うお店でしたら、注意が必要です。