金の性質
金の普遍性
金には資産的な性質もありますが、その物の性質についてもかなりの価値があります。
金は科学的に非常に安定している物質です。
空気的な変化にも非常に強いので、鉄や銅のように錆びません。
その性質から皆さんよく目にする貴金属によく使用されます。
例えば、エジプトで発掘される金の物がよく使用されます。
その発掘され物には今でも輝きを放っています。
有名なのはツタンカーメンの仮面などです。
その安定性はどのくらいかというと、先ほどのツタンカーメンのように、長い年月が経っても腐食しませんし、普通の硫酸、塩酸でも溶かすことはできません。
溶かすには王水という液体が必要になります。
これは塩酸と硝酸を3:1で混ぜた液体になります。
金を溶かすのはもったいないと思いますが、分析化学などで使用する機材を洗浄する必要があるときに、この王水が必要になるそうです。
金の展延性
金には普遍性だけではなく、展延性もあります。
展延性とは伸ばしたり薄くしたりできるとういことです。
急には思いつかないとは思いますが、料理に乗っている金箔、金メッキ、非常に豪勢な衣装についている金糸などがあります。
展性については1g程度の金で厚さ1/10000ミリで、大体1メートル四方に伸ばせます。畳の半分程度です。
延性について言えば大きさによって違いは出てしまいますが、1g程度で約2.8キロメートルの金糸が取れます。
ものすごい長さですね。
貴金属以外の使用
先ほど説明したように金には科学的に非常に安定し、伸ばしたり、薄くする事ができます。
その特性から、金メッキに使用したり、金箔に使用したり、変化を嫌う装飾品に利用されます。
例えば、仏壇や芸術品などです。
また、伝導性もあるので工業製品にも利用されます。
工業製品と言うとピンと来ないかもしれませんが、一番身近なものには携帯電話があります。
携帯電話の用に小さくて、色々な機械が使われ腐食を嫌うので、金のように普遍性があり、展延性があるものが非常に良いようです。
金の色は金色か?
金は金色という言葉もあるように金色だと思うかもしれません。
そもそも金色は黄色が光っているものです。
なので黄色なのでしょうか?
まず、光の三原色について説明します。
光は赤・青・緑の三色でどのような色も再現できてしまいます。
その、3原色の赤・緑を混ぜ合わせると黄色になります。
そして金は青い色を吸収して他の色を反射する性質があります。
なので、この青を反射する性質から黄色=金色に見えてしまうそうです。