金の価値
金の価値とは
金についての価値とは何でしょうか?
それは2つあります。 貴金属や工業製品のように使用するための価値。
交換媒体としての価値、つまり貨幣と同じような資産としての価値です。
金の使用用途
ではその使用用途どのような比率になると思いますか。
近年では、使用する目的が5%で資産としての目的が95%と言われています。
なぜこのような事が起こるのでしょうか。それは色々な理由がありますが、簡単に説明すると金というものが絶対的なものだからです。
金はその性質から、時間が経っても錆びたりすることはありません。
そして傷が付いたり形を変えたととしても、溶かしさえすれば元に戻す事もできます。
例えば、紙の貨幣で考えたとしたらどうでしょうか。
紙の貨幣は、燃えたり汚れたりして使えなくなることもあります。
それにその貨幣自体の価値も国の情勢によって変わることもあります。
そして、紙の貨幣は偽造される恐れもありますし、国自体がその紙幣を大量に刷ってしまう事もあります。
それに対して、金は人工的に増やすことはできないのです。
また国が変わっても貨幣のように金そのものが変わることはありません。
日本は島国なので海外の情勢の影響を受けることが少なかったので、金のそのような価値にあまり意識することはありませんが、外国のように他の国と国が面しているようなところでは、金のその絶対的な価値が重宝されてきました。
金と貨幣
金や貨幣が存在する前は、どのような方法で取引していたのでしょうか。
貨幣が存在する前は物々交換から始まったと言われています。
しかし、物々交換はその人によって必要な時期が違かったり、お互いの物の価値が完全に一致することはほぼありませんでした。
例えば質と量が個人の考えで変わったりすることは、皆さんの生活でもよくありませんか?
そこで、政府は貨幣を発行し始めるようになりました。
その考えは、大抵の場合は成功します。
しかし、経済の状況が困難になれば政府はあるルールを破ることになります。
貨幣をたくさん作り始めるのです。
そうなるとその国で発行した貨幣にはほとんど価値がなくなってしまいます。
そこで、政治的な手段から切り捨てられたものが必要になりました。
それが金です。
その後色々な国で金を基準とした貨幣制度を採用しました。
ただ、貨幣をすべて金として使用する試みは失敗します。
それは取引手段として使用される金の循環が度々止まってしまうからです。
時代の経済状態によっては度々この金の貨幣制度が登場します。
そして、その制度が止まってしまう、ということを繰り返していきました。
この金と貨幣が最も違う点は、貨幣はその価値が永遠に無くてなってしまう事に対し、金は貨幣として使われなくてもその価値を保っていることです。
最近の金の価値
最近の金の価値についてはどうでしょうか。
価値が変わらないとはいえ、先ほど説明したように金は経済情勢に影響される金属です。
大恐慌が起こった5年間の間に金の購買は約17倍にもなりました。
そしてニクソンショック後の1970年代には購買力は15倍にもなりました。
ここ10年の間にも金の価格はだいぶ上がりました。
ただ1980年からの20年間は金の価値がだいぶ下がりました。
金は本当に安定した資産ではありますが、どんな事に経済状況に対しても絶対的な価値があるわけではありません。
あまり盲目的にならずに金に対して接してみてはいかがでしょうか。